これは私どもの王からの贈物でございます」と言いながら、ひばりはさっきの赤い光るものをホモイの前に出して、薄けむりのようなはんけちを解きました。それはとちの実ぐらいあるまんまるの玉で、中では赤い火がちらちら燃えているのです。 ひばりの母親がまた申しました。 「これは貝の火という宝珠でございます。王さまのお言伝ではあなた様のお手入れしだいで、この珠はどんなにでも立派になると申もうします。どうかお納めを願います」