2023年出版
安掛正仁 写真集
「朧眼風土記」
無くすこともなく、今、手元にあり、触れることができたならば、どんなに豊かなことだろう。しかし、それが叶わぬ夢であっても、思い出すきっかけさえ残されていれば、今に再び呼び戻すことが出来ると思うのだ。
この本の中にある、一葉一葉が、そのきっかけになればと思っている。(あとがきより)
朧げに浮かび上がっては、古い記憶のどこかに呼びかけてくる重奏する世界。
唯一無二の安掛ワールドへようこそ。
著者名:安掛正仁
書名:『朧眼風土記』
発行年月日:2023年11月23日
価格:4,000円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:78
作品点数:65点
発行部数:400部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
安掛正仁(あがけ・まさひと)
1969年東京生まれ。
2005年より個展多数開催。
2009年から2019年まで自主ギャラリー「Third district gallery」で活動。
写真集
2014年『蛞蝓草紙外伝』(蒼穹舎)
2016年『蛞蝓草子』(蒼穹舎)
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「Heliotropic Landscape」
錯雑した茂みの中を歩き回ると、視点の定まらない眩暈のような不安感に襲われ、自身の存在や意識も曖昧になっていくようだ。しかし、陽が昤々と降り注げば渾然としたものたちのざわめきが聞こえてくる。そんなとき透かさずシャッターを切ると、自ずと風景が立ち現れる。(あとがきより)
在り処を探るような風景との共鳴。
著者名:寺崎珠真
書名:『Heliotropic Landscape』
発行年月日:2023年11月7日
価格:5,000円+税
サイズ:B4変型
造本仕様:上製本
総頁数:70
作品点数:56点
発行部数:350部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
寺崎珠真(てらさき・たまみ)
1991年、神奈川県生まれ。
武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業
2017年 写真集「LANDSCAPE PROBE」(蒼穹舎)
http://ttrsk.org/
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「されど」
ただ一閃、されど一閃、小さな光が起こした短い詩々。眩しくも冗談のような現実は、もうしばらく僕を魅了するだろう。(あとがきより)
大阪を中心に関西一円。人々は生き生きとしていて、それを好奇心と親しみを持って撮影する脇田のまなざし。
軽快・卓越したモノクロスナップ。
著者名:脇田耕二
書名:『されど』
発行年月日:2023年10月20日
価格:4,000円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:84
作品点数:79点
発行部数:250部
編集発行人:大田通貴
装幀:塚本明彦/赤川延美(タイプセッティング)
印刷:株式会社サンエムカラー
脇田耕二(わきた・こうじ)
1974年大阪市生まれ。
大阪南船場Photo Gallery 壹燈舎にて写真の心得を学ぶ
2020年 写真集「ただ一閃」(私家版)
2022年 写真展「くだりもの」(蒼穹舎)
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「遠くから太鼓の音が聞こえる」
この世に神がいるのなら、こんな風に語りかけてくる存在に違いない。(あとがきより)。
写真による先祖との対話。なぜ自分は自分なのかを知るために。縁のある場所を巡り歩くことで、折り重なった土地の歴史も浮かび上がってくるという。
「さようであるならば」から11年ぶりの新作。
著者名:多々良栄里
書名:『遠くから太鼓の音が聞こえる』
発行年月日:2023年9月23日
価格:4,000円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:112
作品点数:107点
発行部数:500部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
多々良栄里(たたら・えり)
1969年静岡市生まれ。
2012年「さようであるならば」(蒼穹舎)
http://www.eritatara.com
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岡村正史 写真集
「Walks Tokyo 2022」
2022年は入院を含めて100日ほど病院に通いました。(中略)時の流れは早いですね。皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。(あとがきより)
生きている感覚をそのまま写真に込める姿勢に心動かされる。写る人々の日常へ心寄せているうち、見ている側の日常へ続いていく。
「Tokyo Summer 2020」「Everyday Tokyo 2021」に続く東京シリーズの新作。
著者名:岡本正史
書名:『Walks Tokyo 2022』
発行年月日:2023年8月15日
価格:3,200円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:62
作品点数:43点
発行部数:300部
編集発行人:大田通貴
装幀:塚本明彦/赤川延美(タイプセッティング)
印刷:株式会社サンエムカラー
岡本正史(おかもと・しょうし)
1962年東京都文京区生まれ。 明治大学文学部卒業。東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業。
2020年「TOKYO1985」(蒼穹舎)
2021年「Tokyo Summer 2020」(蒼穹舎)
2022年「Everyday Tokyo 2021」(蒼穹舎)
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「断崖に響く」
ここは北上山系のなだらかな起伏が、急激にその傾斜を変えて太平洋に落ちるところ。200mもの断崖はその険しさと美しさで人々を魅了する。一方で、交通の難所として人々の前に立ちはだかってきた。(中略)もし、この地区に原発が建設されていたなら、私は帰る故郷を失っていたかもしれない。(中略)田野畑村へ行ってみよう。そして話を聞いてみたい。(序文より)
著者名:中村千鶴子
書名:『断崖に響く』
発行年月日:2023年5月23日
価格:3,600円+税
サイズ:B5変型
造本仕様:上製本
総頁数:96
作品点数:89点
発行部数:350部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
中村千鶴子(なかむら・ちづこ)
1957年 岩手県久慈市生まれ
1980年 北海道大学卒業
1980年 岩手県公立学校勤務
1993-6年 モスクワ日本人学校派遣
2020年 東京綜合写真専門学校卒業
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「獏は夢で泳ぐ」
前作「ヤギと棘」から3年、新しい原隆志の世界。
一瞬が含み持つ現実の世界を巻き込んで、視線はぶれることがない。
ページをめくるたび、見るものを異次元へ引き込んでゆく。
著者名:原隆志
書名:『獏は夢で泳ぐ』
発行年月日:2023年6月15日
価格:4,000円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:72
作品点数:67点
発行部数:350部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
原隆志(はら・たかし)
1960年島根県安来市生まれ。1983年九州産業大学卒業。1993年写真家・植田正治に師事、Circle"U"参加。個展、グループ展多数。2020年写真集「ヤギと棘」(蒼穹舎)
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武田孝巳写真集
『Bangkok』
私は、整然とした綺麗で瀟洒な街よりも、どこか雑然としていて、不均一で猥雑で、活気と喧騒をあわせ持つ、カオス的な街が好きである。(あとがきより)
ページをめくるたび、この街に魅力を感じた作家の目に同化していく。バンコクの持つエネルギーと営みが、パワフルに、どこか優しく伝わってくる。
著者名: 武田孝巳
書名:『Bangkok』
発行年月日:2023年5月25日
価格:3,600円 +税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:64
作品点数:58点
発行部数:350部
編集発行人:大田通貴
装幀:塚本明彦/赤川延美(タイプセッティング)
印刷:株式会社サンエムカラー
武田孝巳(たけだ・たかみ)
1953年山形県生まれ。
1999年「新宿・カオスの断章」にて、第5回酒田市土門拳文化賞。
2009年写真集「クメールー愛しきカンボジアー」(窓社)。
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原芳市写真集
「常世の虫」
品切れになっておりましたが、写真展に合わせ改版 が発売となりました。
(写真ページは変更ありません。文字ページのみ修正および追加(年譜)を行っております)
『現の闇』『光あるうちに』に続く、原芳市が紡ぐもうひとつの闇と光の世界。
「人は、死んで虫に化身するという伝説を聞きます。本当なのかもしれません。『常世の虫』を得たことで、ぼくは、とても、自由な気分を味わっているのです」(あとがきより)
著者名:原芳市
書名:『常世の虫』
発行年月日:2023年4月4日
価格:4,000円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:84
作品点数:75点
発行部数:400部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
原芳市(はら・よしいち)
1948年、東京生まれ。千代田デザイン写真専門学院中退。現在、写真家。
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「Weekend」
日本が一番活気のあった、高度経済成長期真只中の、東京の繁華街と下町を中心に、休日を利用して撮影したものです。1970年8月には銀座の歩行者天国が始まり、老若男女を問わず、休日ともなれば繁華街へ繰り出し、思い思いの時間を過ごしていました。(あとがきより)
撮影年は1974年〜77年、そして2015年〜20年の2部構成。古い年代の写真は、懐かしくもまるで別の国のように活気があり、最近の写真でも個性あふれる市井の人々が写真家の目に捉えられている。
著者名:山崎茂
書名:『Weekend』
発行年月日:2023年4月4日
価格:4,000円+税
サイズ:B5変型
造本仕様:上製本
総頁数:120
作品点数:111点
発行部数:350部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
山崎茂(やまざき・しげる)
1951年神奈川県横浜市生まれ。
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「やとのじゃぬけ」
2014年8月16日から17日にかけて降り続いた雨は414ミリ、時間降雨量は91ミリの記録的豪雨となり推計50万立米に及ぶ土砂が崩れて甚大な被害をもたらした。その夜は闇の中でまんじりともせず鳴り止まぬ雷と不気味な音と共に降り続く豪雨で、家の前の道が川に変わり大きな石や土砂が音を立てて流れていた。(あとがきより)
すべてを包み込み時は続く。古く典型的な純農業集落を舞台に自然と人の営みを美しく写し出したモノクロ作品。
著者名:高井博
書名:『やとのじゃぬけ』
発行年月日:2023年2月
価格:4,000円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:72
作品点数:64点
発行部数:350部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
高井博(たかい・ひろし)
1948年兵庫県御津町(現たつの市)生まれ。
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「a priori」
目の前にあるものの背後にあって、目にはみえず、耳にきこえるわけでもないけれど確実にそこに在ることを感じられるもの。それを言葉が生じるより先に、身体から身体、皮膚から皮膚へと直接語りかける。そんな試みをつづけています。(あとがきより)
最初のa prioriから14年が経った2018年、作家の身近に起こった出来事をきっかけに再開された新しい作品。我々が自分のものとして当たり前に使い続ける身体は、認識をはるかに超えた存在なのかもしれないと思わされる。
著者名:真月洋子
書名:『a priori』
発行年月日:2023年2月1日
価格:5,000円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:56
作品点数:28点
発行部数:300部(プリント付き特装版50部/著者扱いのみ)
編集発行人:大田通貴
装幀:塚本明彦/赤川延美(タイプセッティング)
印刷:株式会社サンエムカラー
真月洋子(まづき・ようこ)
1963年愛知県生まれ。東京在住。
2013年『a priori innerplants』(蒼穹舎)
2020年『a priori 』(私家版)
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以下、蒼穹舍以外より刊行された大田通貴編集協力による出版物の紹介。
ワイズ出版から刊行された大田通貴編集協力写真集。
Hysteric および RAT HOLE GALLERYから刊行された大田通貴編集協力写真集。
その他の出版社、レーベルから刊行された書籍、リーフレット等。