2024年出版
尾上太一写真集
「岡山県立岡山朝日高等学校」
写真集の冒頭に「友の憂ひに吾は泣き 吾が喜びに友は舞ふ」という言葉が捧げられている。
そんな想いを経験したことがある人ならば、他校であっても、校舎や校庭の片隅に大切なあの時の感覚を思い出すのではないだろうか。
創立150周年の母校を撮影した本。4×5および6×7センチ判のフィルムカメラで撮影されている。
著者名:尾上太一
書名:『岡山県立岡山朝日高等学校』
発行年月日:2024年11月21日
価格:5,000円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:76
作品点数:68点
発行部数:700部
編集:大田通貴
装幀:柿沼充弘
印刷:株式会社サンエムカラー
発行:蒼穹舎
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溝口良夫写真集
「帯と砂 KYOTO/ENOSHIMA」
夏の昼下がり、先斗町の細い路地を歩いていると、むせるような暑い日差しの中を白い着物姿の芸子が歩いていた。女の中心には常に大きな帯があり、流れるように移動する。女の喜びや悲しみを腰に結むでいるようだ。(あとがきより)
性への情熱とこの世界へのまなざし。生きることは撮ることだと思わせられる純粋写真集。
溝口良夫、新たな金字塔。
著者名:溝口良夫
書名:『帯と砂 KYOTO/ENOSHIMA』
発行年月日:2024年11月1日
価格:4,500円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:176
作品点数:172点
発行部数:400部
編集:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
発行:蒼穹舎
溝口良夫(みぞぐち・よしお)
東京都八王子生まれ。1970年より(自己流にて)写真を始める。1990年「ホタル」にて準太陽賞。
2013年 写真集「ホタル」(蒼穹舎)
2017年 写真集「草匂う日々」(日本カメラ)
2022年 写真集「くるおしい都 TOKYO」(蒼穹舎)
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門井幸子 写真集
「春その春」
私の撮るものは、雪が溶けて顔を出す枯れ草や、湿地のなかで朽ちていく樹木など、ほとんどの人が目を留めることのないような自然の断片です。足元に広がるそれらの風景には、その土地の風土や自然の営み、生と死、その豊かな時間が凝縮しているように思います。(あとがきより)
春を迎える残雪の道東。目の前に立ち現れた世界へひたむきに向ける静謐な視線。
著者名:門井幸子
書名:『春 その春』
発行年月日:2024年8月1日
価格:4,500円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:64
作品点数:36点
発行部数:400部
編集発行人:大田通貴
装幀:門井幸子
印刷:株式会社サンエムカラー
門井幸子(かどい・さちこ)
東京生まれ。
2008年 写真集「KADOI SACHIKO PHOTOGRAPHS 2003-2008」(蒼穹舎)
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「やとのたちもり」
その土地で育っていたらこの写真は撮れなかったであろうし、村人を見ながら田舎に住んでいる私はいつまで経っても「余所者」ーよそものーでありその眼は失わないでおこうと思っています。
やと「谷戸」は里山であり、「たちもり」は1日・朔日(ついたち)と月末(つごもり)で日月と書いてたちもりと読むそうです。私の勝手な解釈ですが時間を表す言葉として考えており「やとのたちもり」は私の造語です。(あとがきより)
「元伊勢」といわれる場所への静かで深い、慈しみを含んだまなざし。
著者名:高井博
書名:『やとのたちもり』
発行年月日:2024年8月25日
価格:3,500円+税
サイズ:B5変型
造本仕様:並製本
総頁数:64
作品点数:59点
発行部数:200部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
高井博(たかい・ひろし)
1948年 兵庫県御津町(現たつの市)生まれ。
2023年 写真集「やとのじゃぬけ」(蒼穹舎)
2017年 写真展「すれ違いの日々」(ニコンプラザ/大阪)
2020年 写真展「16分間の同僚」(ニコンプラザ/大阪)
2020年 写真展「じゃぬけ」(ニコンサロン/新宿)
2022年 写真展「やとのゆる」(ニコンサロン/新宿)
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「雨の名前」
水にまだ あをぞらのこる しぐれかな 久保田万太郎(巻頭言より)
雨の日のぼんやりした感じが自分と似ている。そう語る作者は、あとがきに春の雨のような人物になりたいと書いている。
優しく美しい雨が降る本の中の世界。入り込んでみたいと思わせるほど、見る者を優しく刺激する。
著者名:坂上行男
書名:『雨の名前』
発行年月日:2024年7月7日
価格:4,000円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:94
作品点数:60点
発行部数:200部
編集発行人:大田通貴
装幀:塚本明彦/赤川延美(タイプセッティング)
印刷:株式会社サンエムカラー
坂上行男(さかうえ・ゆきお)
1951年 群馬県邑楽郡生まれ。
2020年 写真集「水のにおい」(蒼穹舎)
2022年 写真展「雨の名前」ニコンサロン
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椎葉恒吉 写真集
「QUARTER LIGHT LANDSCAPES」
この本に収められた写真は、すべて私の車の窓から撮影したものだ。きっかけは2014年の夏、東京から車で故郷へ帰るまでの風景を記録したことだった。現像から上がった写真には、ずっと昔に見たような、どこか懐かしい光景が写っていた。それは幼いころ退屈を紛らわせるために車窓から眺めていた、記憶の中の情景そのものだった。(あとがきより)
あたかも彼のハイエースから景色を眺めているような気持ちにさせられ、作家の懐から見る風景は、唯一無二の輝きを放っている。
著者名:椎葉恒吉
書名:『QUARTER LIGHT LANDSCAPES』
発行年月日:2024年5月1日
価格:4,500円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:96
作品点数:87点
発行部数:500部
編集発行人:大田通貴
装幀:柿沼充弘
印刷:株式会社サンエムカラー
椎葉恒吉(しいば・つねよし)
1979年宮崎県生まれ。
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八太到 写真集
「美里のお地蔵さま」
月日を経て故郷に目を向けられるような歳になり、地元の人たちと交流を続けている間にこの地にはたくさんの野仏があるのに気づいたのです。(あとがきより)。
旧美里村のお寺に生まれた作者が、故郷のお地蔵さまに目を向け、古老からご利益や言い伝えを聞きながら撮り続けた。昨年ご逝去され、最初にして最後の写真集。人々が繋いできた仏への語り尽くせぬ眼差し。
著者名:八太到
書名:『美里のお地蔵さま』
発行年月日:2024年5月20日
価格:4,000円+税
サイズ:A4変型
造本仕様:上製本
総頁数:152
作品点数:148点
発行部数:250部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
八太到(はった・いたる)
1945年、三重県津市(旧美里村)の天台宗のお寺に生まれる。
20歳代で写真に出会い、日本リアリズム写真集団に入会。
2023年、逝去。
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「東京下町景 」
昭和の東京はワンダーランドのようで、どこを切り取ってみても面白い街でした。(あとがきより)
昨年4月に出版された「Weekend」の姉妹版。前作は1974年~77年と2015年~20年の2部構成で市井の人々を捉えた作品だが、今回は70年代の同時期に撮影された下町の情景を中心に構成し、古き良き懐かしい東京の街角を垣間見ることができる。
著者名:山崎茂
書名:『東京下町景』
発行年月日:2024年2月25日
価格:4,000円+税
サイズ:B5変型
造本仕様:上製本
総頁数:132
作品点数:126点
発行部数:300部
編集発行人:大田通貴
装幀:加藤勝也
印刷:株式会社サンエムカラー
山崎茂(やまざき・しげる)
1951年神奈川県横浜市生まれ。
2023年「Weekend」(蒼穹舎)
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以下、蒼穹舍以外より刊行された大田通貴編集協力による出版物の紹介。
ワイズ出版から刊行された大田通貴編集協力写真集。
Hysteric および RAT HOLE GALLERYから刊行された大田通貴編集協力写真集。
その他の出版社、レーベルから刊行された書籍、リーフレット等。